2015年10月21日

野宮真貴『世界は愛を求めてる。~What The World Needs Now Is Love 』


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1990年代に、音楽シーンに巻き起こった”渋谷系”ムーヴメントの中核であったPizzicato Fiveのヴォーカリスト、野宮真貴がセルフ・カヴァー含む渋谷系音楽を歌うカヴァー・アルバム『世界は愛を求めてる。~What The World Needs Now Is Love』が11月11日にリリースされる。

こちらはそのダイジェスト映像。



選曲リストは以下。

・東京は夜の七時 / Pizzicato Five
・WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE/Burt Bacharach
・LOVE SO FINE/Roger Nichols
・或る日突然/Toi et Moi
・中央フリーウェイ/荒井由実
・ドリーミング・デイ/Niagara Triangle
・Oh Honey/Scooters
・ガラスの林檎/松田聖子
・音楽のような風/EPO
・ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画/Flipper's Guitar
・パリの恋人/観月ありさ
・ぼくらが旅に出る理由/小沢健二

渋谷系にあたるナンバーだけでなく、そのルーツにも目を向けて過去と今、時代と時代を美しい線で繋ぐような選曲。UKソウル界の麗しきシンガー、Swing out Sisterのコーリンと共通のルーツにあるバート・バカラックのナンバーをデュエットするなんて、その試みだけでもドキドキする。

僕は、当時音楽のことは今以上になにも分からなかったから、渋谷系のことは「外資系レコードショップで推されている海外っぽい洒落た音楽」というぼんやりした認識。実際、音楽性で一括りにするのは難しい、”匂い”みたいなものだったと思う。そこがきっかけで、ノーザンソウルやネオアコ、ソフトロック、マンチェスター。ヒップホップ、ブレイクビーツなど様々な音楽を同時進行で聴くようになったり、その時は手が伸びなかった音楽でも、後に触れ感動できる感性が養われた。

渋谷系が誰かの商業戦略だったのか、なんとなく広まったものかは知らないが、それは僕にとって、それだけに夢中になり視野を狭める閉ざされたものではなく、世界が大きく広がった開かれたものであったことは確か。音楽をジャンルや時代を示す言葉で括ることに関する是か否は、昔からずっと論議されてきたところであるが、それが人の感性を豊かにするものであればいいと思う。「この音楽にはこんな楽しみ方もあるよ」という提案、いい感じで時の流れに乗りながら、メディアなど発信する側も、受ける側も、判断するポイントでは自分の言葉を、自分の感性を大切に。

■Flipper's Guitar / Summer Beauty 1990



(TAISHI IWAMI)

at 23:55|Permalink

2015年10月18日

The Loyettes / Seattle

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神奈川~東京都内を中心に活動する3人組バンドThe Loyettes。もう1年以上前、たまたまSoundCloudで聴いて、一発で惚れてコンタクトを取って、自分たちが京都で開催しているレギュラーイベントSUNNY SUNDAY SMILEに出演してもらった。フロアのお客さん全員を動けなくなるほど引きつけるパフォーマンスだった。またいつか……と思っている中、僕が撃ち抜かれたまさにその曲のイメージビデオ?YouTubeにアップされていた。いかんせんマイペースなバンド、新曲、新リリースを待つ。

■The Loyettes / Seattle


圧倒的な才能とメンタルを削るように歌われるリリカルな旋律、その緊張感を煽る刺激と、ロックンロールの奔放なクリエイティヴィティを存分に感じさせるサウンド、これぞオルタナティヴの真ん中。世界を貫いて欲しい。

(TAISHI IWAMI)

at 20:53|Permalink

2015年10月17日

Deerhunter『Fading Frontier』

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Deerhunterが6枚目となるアルバム『Fading Frontier』をリリース。8月に先行公開されたナンバー「Snakeskin」が、アメリカンなソフトロックにファンキーなニュー・ウェーヴ・ディスコの要素が混ざった最高にシビれるナンバーだったので、レコード店に入荷と同時のタイミングで購入。家に帰ってなにをするより先に針を落とす。「Snakeskin」のイメージだけで追うと、アッパーな曲が多く入っているかと思わせて、期待を裏切られることは最初から分かっていた。そもそも彼らには未知の音楽体験を期待しているわけで、実に素晴らしい。もう何周しただろう。

ポップを一度解体して組み立た独創的なポップが目指す世界はどこ?浮世離れした夢見心地なソフト・サイケの甘い調べに誘われて、そのアンビエンスに時に包まれ、時に毒され、なんだかよく分からないけど気持ちよくなってきたと思ったら、ポップなビートやメロディーのフック目覚めて揺さぶられて……。ここでしか味わえない感覚。ここにしか見えない景色。

■Deerhunter / Snakeskin


■Deerhunter / Breaker


■Deerhunter / Living My Life


at 23:46|Permalink
NEW PARTY!
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Target!

2017年9月、無事Target!の1回目を終えることができました。遊びにきてくださった皆様、ありがとうございました。また次回、お会いしましょう!